楽天カードは任意整理で減額可能！メリットと任意整理後の影響を徹底解説

楽天カードの返済に行き詰まった時、任意整理は有効な解決策の一つとなる可能性があります。任意整理には、将来利息のカットによる返済額の減少、最長60回の分割払いによる返済負担の軽減、遅延損害金の減額や免除、和解交渉中の支払い停止など、大きなメリットがあります。

しかし、債権回収会社への移管や長期の返済滞納には注意が必要です。また、任意整理後は楽天グループの他のサービスにも影響が及ぶ可能性があります。楽天モバイルは基本的に継続利用できますが、楽天ポイントの失効や楽天銀行口座の凍結の可能性もあります。任意整理を検討する際は、これらのメリットとデメリットを十分に理解し、適切な対策を取ることが重要です。

楽天カードを任意整理するメリット

楽天カードの借金返済に行き詰まったとき、任意整理を検討する方も多いのではないでしょうか。任意整理とは、弁護士に依頼して債権者と交渉し、返済プランを見直す債務整理の方法の一つです。

楽天カードを任意整理するメリットは大きく分けて4つあります。将来利息のカットによる返済額の減少、最長60回の分割払いによる返済負担の軽減、遅延損害金の減額や免除、和解交渉中の支払い停止です。これらのメリットについて詳しく解説していきましょう。

将来利息がカットされて毎月の返済が減る

任意整理の大きなメリットの一つが、将来利息のカットです。任意整理では、弁護士が債権者と交渉し、和解成立後の利息を0%にすることができます。

これにより、毎月の返済額を大幅に減らすことが可能です。例えば、100万円の借金を年利18%で返済していた場合、5年間で約45万円の利息が発生します。しかし、任意整理で将来利息をカットできれば、この45万円が丸々浮くことになるのです。借金の額が大きいほど、将来利息のカットによる恩恵は大きくなります。

最長60回の分割払いができる

楽天カードの任意整理では、最長60回（5年）の分割払いに応じてもらえるケースが多いです。これにより、毎月の返済額を抑えることができ、無理のない返済プランを組むことが可能です。

仮に200万円の借金を抱えていたとしても、60回払いにすれば月々の支払いは約3万3千円で済みます。一括返済や短期の分割払いでは到底無理だと思える額でも、長期の分割払いにすることで返済の目処が立つのです。

遅延損害金の減額や免除が期待できる

楽天カードを延滞すると、通常の利息とは別に遅延損害金が発生します。この遅延損害金は年率14.6%〜20%と非常に高く、借金がどんどん膨らむ原因となります。しかし、任意整理では遅延損害金の減額や免除が見込めることが多いのです。

特に弁護士が介入してから3ヶ月以内に和解できた場合、遅延損害金を0円に近い金額まで下げられる可能性が高いです。無駄な金利負担を減らせるのも、任意整理の大きなメリットと言えるでしょう。

和解までの期間中は支払いが止まるので、その間に返済の準備ができる

任意整理を申し出ると、和解が成立するまでの間、楽天カードへの支払いを止めることができます。弁護士からの受任通知により、楽天カード側から支払いの請求や督促がストップするためです。

もちろん、いつまでも支払いを止められるわけではありませんが、この間に返済の準備を整えることができます。例えば、和解までの数ヶ月で貯金をしたり、ボーナスを当てたりすることで、任意整理後の返済をスムーズに始められます。急に大金を用意しなくて良いのは、債務者にとって大きな助けになります。

楽天カードの任意整理の注意点

楽天カードを任意整理するメリットは大きいですが、いくつか注意点もあります。任意整理を検討する際は、これらの注意点を理解し、適切な対応をとることが重要です。特に気をつけたいのが、債権の回収会社への移管と、長期の返済滞納です。これらは任意整理の妨げになる可能性が高く、早めの対策が必要不可欠です。以下、それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。

債権回収会社に移管されると和解が難しくなる

楽天カードの債権が、サービサーと呼ばれる債権回収会社に移管されると、任意整理が難航するケースがあります。債権回収会社は、債権者から債権を買い取り、利益を上げることを目的としているため、減額交渉に応じにくい傾向があるのです。

例えば、楽天カードの債権がパルティール債権回収に移管されると、将来利息の全額カットが難しくなったり、分割回数が60回以下に制限されたりすることがあります。債権が移管される前に、早めに弁護士に相談し、任意整理の準備を進めることが賢明だと言えます。

一定期間の返済が滞ると裁判を起こされる

楽天カードは、任意整理に対して比較的柔軟な対応をしてくれる債権者ですが、返済が長期間滞ると、裁判を起こしてくることがあります。任意整理の申し出から和解成立まで、あまりに時間がかかり過ぎると、楽天カード側が法的手段に訴える可能性が高くなるのです。

特に、6ヶ月以上も交渉が続くようだと要注意です。裁判になれば、任意整理よりも債務者に不利な条件での和解を強いられるおそれがあります。弁護士とよく相談し、速やかに和解を進めることが肝心です。

楽天カードを任意整理した後の影響

楽天カードを任意整理すると、借金の返済が楽になる一方で、楽天グループが提供する他のサービスに影響が及ぶこともあります。任意整理後も、できる限り支障なく生活を続けるためには、これらの影響を把握し、適切な対策を取ることが大切です。特に、楽天モバイル、楽天ポイント、楽天銀行の取り扱いには注意が必要です。

楽天モバイルは使い続けられる

楽天カードを任意整理しても、原則として楽天モバイルは解約されず、そのまま使い続けることができます。ただし、楽天モバイルの利用料金を楽天カードで支払っている場合は要注意です。

任意整理により楽天カードが利用停止になると、楽天モバイルの料金が滞納状態になり、最悪の場合は契約解除となってしまいます。これを避けるためには、以下のような対策が有効です。

このように、楽天モバイルを継続利用するには、支払い方法の変更等の工夫が必要となります。

楽天ポイントは失効する可能性がある

楽天カードを任意整理すると、カードに紐づいていた楽天ポイントは失効してしまう可能性が高いです。これは、任意整理によりカードが強制解約となり、ポイントが引き継がれないためです。

せっかく貯めたポイントを無駄にしないよう、任意整理の前には楽天ポイントは使い切っておくことをおすすめします。ただし、楽天カードと紐づいていない楽天ポイントや、アプリで貯めたポイントは、そのまま使い続けられる場合もあります。

楽天銀行の口座が凍結されるケースもある

楽天カードのみを任意整理した場合、楽天銀行の口座が凍結されることはほとんどありません。しかし、楽天銀行カードローンも任意整理の対象に含めると、口座が一定期間凍結されてしまうことがあります。

凍結中は、預金の引き出しや振り込み、各種決済などが一切できなくなるため、日常生活に大きな支障が出ます。楽天銀行口座の凍結を避けるには、カードローンを任意整理の対象から外す、あるいは別の銀行口座を用意するなどの対策が必要です。